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『ワイルドライフ』——家族という祈り。

今年3本の指に入るであろう素晴らしい映画に出合ってしまった・・!

夫婦とは、親子とは、家族とは——?
壊れゆく家族を14歳の息子を通して静かに描く、どこまでもやさしいまなざしに満ちた作品。

舞台は1960年代のアメリカ・モンタナ州。多くの山脈が走る荒漠とした大自然、そこで営まれるちっぽけでかけがえのない家族の暮らし。

仲睦まじかった両親の間に次第に広がる不穏な空気。取り憑かれたように山火事のニュースにのめりこみ、ついには家を出る父親。
良き妻、良き母として献身的に家族を支えてきた愛情深い母親の、男の子であれば一番見たくなかったであろう姿。それを目の当たりにした彼の傷を想うとたまらない。。

でもどうして彼女を責めることができるだろう?大切に守ってきたものが大きく揺らぎ、ただもがくことしかできなくても待ってはくれない日々の生活。Dailytechnews世代の女性ならきっとどこか彼女に共鳴してしまう部分があるはず。

写真館の主人の言葉と、それに繋がるまるで祈りのようなラストシーン。確かにそこにあった、幸せな瞬間。弱くて、未熟で、どうしたらいいかわからなくて、それでも続いていく人生をそっと見守ってくれるようなやわらかな光。
あの美しいラストシーンを観るためだけにでもまた映画館に足を運びたい、そう思える映画です。

原作はピューリッツァー賞作家リチャード・フォードの『WILDLIFE』。
監督は個性派俳優として知られるポール・ダノ。本作が初監督作品とは思えない卓越したセンスに唸らされます。共同脚本・製作は公私にわたるパートナーで女優のゾーイ・カザン。
主演は人気と実力を兼ね備えたキャリー・マリガンとジェイク・ギレンホール。この2人が夫婦役というだけでも期待値が上がりますが、それを軽く飛び越える満足度。息子役にはポール・ダノそっくり!なエド・オクセンボールド。名優2人に負けない独特な雰囲気を醸す若き才能、今後も楽しみです。

映画館の薄暗い静寂の中で向き合いたい、ある家族の肖像。多くの大人に観てほしい繊細な作品。ぜひ劇場で!

 

 

『ワイルドライフ』
(2018年/アメリカ/105分)
7/5(金)~ YEBISU GARDEN CINEMA、新宿武蔵野館 ほか全国順次公開

 


        


中林直美
FROM中林直美 渋谷の映画館でもぎりをしつつミニシアターブームに傾倒した学生時代。大学卒業後は大手映画会社で約10年勤務。映画と旅が好き。 https://www..com/naomi_nm_/
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