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『印象派、記憶への旅』 ~ ポーラ美術館×ひろしま美術館 共同企画展。

箱根のポーラ美術館では現在、ポーラ美術館×ひろしま美術館による共同企画展『印象派、記憶への旅』が開催中です。

2002年のポーラ美術館開館以来ずっと「共同展をやりましょう!」とラブコールを送り続けてきたという ひろしま美術館。
世界に誇る日本の二大印象派コレクションが集う、夢のコラボレーションがついに実現です。

両館には同一画家による同じ時期の作品や同じモチーフの作品が数多く収蔵されているのも特徴的。
交通面でも精神面でも人々の世界が大きくひろがった19世紀。印象派の作品を中心に、その時代を生きた画家の多様な視線を通して近代西洋美術に刻まれた記憶をめぐります。

 

当時のモンマルトル地区の賑わいを描いた、 日本でも人気の高いロートレックの作品たち。
それまでの伝統的な歴史画や宗教画を離れ、身近な日常や人物を題材とした近代的な作品は、大都市パリの「時代のポートレート」。

この奥にはピカソ「青の時代」の主要2作品、ポーラ美術館蔵《海辺の母子像》と ひろしま美術館蔵《酒場の二人の女》が並列展示されたひときわ目を引くコーナーが。
先頃までオルセー美術館で開催されていた特別展「青の時代とバラ色の時代」から戻ってきたばかりの2作品がジャジャーン!と並ぶ光景は、まさに圧巻。

さらに進むと同じくピカソの2作品、息子パウロの全身肖像画が並びます。幼い愛息の絵を数多く残したピカソですが、全身像を描いたものは珍しいのだそう。

そして印象派と言えばこの方、モネ。
今回モネは10作品展示されているのですが、特筆すべきは両館の名作が並ぶこのコーナー。水面の反映、光と霧の幻想的な情景に、ひたすらウットリ。。

その先には点描画という新たな表現を導入したポスト印象派・スーラの作品も。若くして亡くなったため作品数の少ないスーラですが、本展ではシガレットケースの蓋に描かれた ひろしま美術館蔵の習作とポーラ美術館蔵の貴重な作品を並列展示、その制作過程を垣間見ることができます。

人物は描かれていないのに、さっきまでそこにあった団欒の気配が漂う不思議なぬくもりを感じるル・シダネルの作品たち。
絵画に記憶された空気を思いっきり吸い込んでみたくて、静かに深呼吸。

地下2階の展示室では、最新の科学調査や文献調査・現地調査によって作品に残された痕跡を読み解く旅をめぐります。

近年ゴッホ研究の中で最も注目されている作品の一つである《草むら》は、裏打ち(カンヴァス補強のための布貼り)がされていない点でも極めて希少であり、その裏面には制作当時の状況を知る大きな手がかりが残されています。
なんと今回この作品は額から外し透明ケースに入れての展示、表からも裏からもじっくりとその痕跡を観察できてしまうのです!

マティス《ラ・フランス》では、マティス自身が撮った制作過程の写真とともに作品に残された痕跡をたどります。
一見したところ一気描きのようにも見える作品ですが、こうして制作の秘密を知ることで浮き出すその地道で緻密な技巧に改めて驚嘆。。

さらには「塗り残し」の中に究極の光の表現を見出したセザンヌ作品の謎解きコーナーも必見!
作品自体に記録された記憶を解明することで見えてくる世界を、皆さんも体験してみてください。

現代美術展示スペース「アトリウムギャラリー」では、ポーラ美術振興財団が助成してきた若手アーティストを紹介する「HIRAKU Project」の第8弾として大山エンリコイサム個展「Kairosphere」が開催中。

大山氏といえば〈JINS原宿店〉内外に大きく広がる壁面アートを目にしたことのある方も多いのでは。
国内初の美術館での個展となる本展では、縦244×横914cmにおよぶ新作も初公開。どうぞお見逃しなく!

プレスツアー開催日にはうっすらと雪化粧していた仙石原ですが、これからの季節は春の息吹を感じながら美術館まわりの「森の遊歩道」を散策するのもオススメ。
芽吹きはじめた植物と時おり顔を出す小動物、そして新たなコレクションも加わった彫刻作品と触れ合いつつの森林浴をぜひ♡

8/10からは ひろしま美術館へ巡回する『印象派、記憶への旅』展。こちらの美術館、特別展は通常は別館での開催なのですが、本展は常設展示場である本館での展示となるそう。ひろしまではどんなふうに展示されるのかも楽しみです!

 

【 展覧会情報 】
ポーラ美術館 × ひろしま美術館
印象派、記憶への旅
会期:2019年3月23日(土)~ 7月28日(日)※会期中無休
※第2会場・ひろしま美術館では2019年8月10日(土)~10月27日(日)
会場:ポーラ美術館 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
開館時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
ポーラ美術館HP ↓


        


中林直美
FROM中林直美 渋谷の映画館でもぎりをしつつミニシアターブームに傾倒した学生時代。大学卒業後は大手映画会社で約10年勤務。映画と旅が好き。 https://www..com/naomi_nm_/
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