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『ブリッジ・オブ・スパイ』と、アカデミー賞ノミネーション発表!

監督スティーヴン・スピルバーグ、主演トム・ハンクス、脚本コーエン兄弟。言わずと知れたオスカー常連メンバーの安定感に、もうこれ以上何も語る必要ないんじゃない?という気もしますが。

米ソ全面核戦争の恐怖が蔓延する冷戦下、両国のスパイ交換という危険な任務を託された一介の米国人弁護士ジェームズ・ドノヴァン(トム・ハンクス)の、真実に基づく奇跡の物語。

ソ連のスパイとしてFBIに逮捕されたルドルフ・アベル(マーク・ライランス)の国選弁護人を押しつけられたドノヴァン。「すべての人は平等につくられている」という憲法のもと弁護士として、いちアメリカ国民として実直に信念を貫くドノヴァンと、死刑をも恐れず自分の任務に忠実なアベル、二人の気高き「不屈の男」は次第に互いを理解し、敬意を持つようになっていきます。彼らの人間性や信頼関係を、説明的なセリフは一切なく見事な演出と映像表現によって観客に委ねるあたり、さすがです!
アベルの裁判から5年後、米軍の偵察機U‐2がソ連領空で撃墜され、パイロットのゲーリー・パワーズがアメリカのスパイとして身柄を拘束されるという事件が発生。両国は水面下でアベルとパワーズの交換を画策、CIAから交渉役を任されたドノヴァンは家族にも秘密で東西分裂中のベルリンに赴きます。東に住む恋人に会いに行っているわずかな間にベルリンの壁の工事が進み、西へと戻れなくなってしまった単なる米国人留学生がスパイ容疑で拘束された件も加わり、ソ連だけではなく東ドイツとも直接交渉に当たるドノヴァン。互いの腹を探り合いながらのスリリングな心理戦に釘付けです。

驚いたのは、ベルリンの壁の建設シーン。1989年に壁が崩壊される映像はニュース等で何度も目にしたことはありますが、1961年の壁が建てられていく様子は全く知りませんでした。東西冷戦の象徴であり歴史的負の遺産ともいえるあの壁が、たった1~2日の突貫工事で造られたものだったとは・・・。
ドノヴァンが東ベルリンから西へと戻る鉄道の車窓から目撃した、壁を越えようとする一般市民が次々と射殺されるショッキングな場面―――映画のラストでNYに戻ったドノヴァンが電車から目にする光景と繋がる、とても重要なシーンです。
家族の身の安全を訴えつつも陰ながら夫とその信念を支えるドノヴァンの妻(エイミー・ライアン)の強さと美しさ、ソ連に引き渡した後のアベルの行く末を案じるドノヴァンの深いまなざしも印象的でした。地味な人間ドラマですが、娯楽性も作家性も兼ね備えたスピルバーグ監督作品、見応えはもちろん十分です。

さて、先週末発表されたアカデミー賞ノミネーション。『ブリッジ・オブ・スパイ』は作品賞ほか6部門にノミネート、中でもアベル役マーク・ライランスの助演男優賞は最も有力視されており期待大です。ちなみにコーエン兄弟と共に脚本賞候補として名を連ねているマット・チャーマンは、前回ご紹介した『フランス組曲』の脚本家でもあります。
レオナルド・ディカプリオのオスカー初受賞が注目される『レヴェナント 蘇えりし者』は最多12部門、昨年日本でも一大ムーブメントとなった『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は10部門でのノミネート。そして長編アニメーション部門ではジブリ作品『思い出のマーニー』(全米公開は昨年5月)がノミネートされています。
候補作の中で私が一番公開を心待ちにしているのは、前々回『ブルージャスミン』(アラフォー女性必見の映画です!)でオスカーを手にしたケイト・ブランシェットが再び主演女優賞に挑む『キャロル』。以前ちらっとご紹介した『博士と彼女のセオリー』で前回の主演男優賞を受賞し連続候補となったエディ・レッドメインが"女性"を演じる『リリーのすべて』も気になります。
第88回アカデミー賞授賞式は日本時間で来月29日の朝。楽しみですね!
 

中林直美
FROM中林直美 渋谷の映画館でもぎりをしつつミニシアターブームに傾倒した学生時代。大学卒業後は大手映画会社で約10年勤務。映画と旅が好き。 https://www..com/naomi_nm_/
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